最終確認日:2026年8月29日
買い物に一切行かない生活は、年間4,880円で手に入ります。
月にすると407円。1時間あたりに直すと62円です。このサイトで計算してきた中で、群を抜いて安い。
なぜこれほど安くなるのか。仕組みを説明します。
買い物を3つに分ける
「買い物」とまとめてしまうと、置き換える手段が見えません。中身で分けると3種類あります。
| 種類 | 例 | 置き換える先 |
|---|---|---|
| 食料品 | 肉・野菜・牛乳 | ネットスーパー |
| 日用品 | 洗剤・トイレットペーパー | 定期便 |
| 食事そのもの | 夕食のおかず | 宅配食 |
大事なのは、この3つで費用の向きが違うことです。ひとつは払う、ひとつはもらう、ひとつは大きく払う。順に見ます。
レベル1 日用品をやめる — 年18,000円のプラス
洗剤、シャンプー、トイレットペーパー。これらをAmazonの定期おトク便に移すと、買い物の時間が消えるうえに最大15%安くなります。
日用品に月10,000円使っている家庭なら、年18,000円が浮く。時間も年9.4時間戻ってきます。
お金をもらいながら時間が手に入るという、珍しい部類の置き換えです。ここは迷う理由がありません。
レベル2 食料品もやめる — 年22,880円のマイナス
ここから費用が発生します。ネットスーパーの配送料は1回110〜300円。週2回で年104回、220円として年22,880円です。
浮く時間は年69時間。1時間あたり330円になります。
そして、この2つを足すとこうなります。
| 年間の費用 | 浮く時間 | |
|---|---|---|
| 定期便(日用品) | −18,000円 | 9.4時間 |
| ネットスーパー(食料品) | +22,880円 | 69時間 |
| 合計 | +4,880円 | 78.4時間 |
4,880円 ÷ 78.4時間 = 1時間あたり62円。
年間5,000円弱で、スーパーにもドラッグストアにも行かない生活が成立します。浮く78時間は、丸3日分です。
時給がいくらの人でも買いになる水準です。時短家電の110円より安い。
レベル3 料理もやめる — ここで跳ね上がる
宅配食まで入れると、買い物どころか調理もなくなります。ただし費用の桁が変わります。
一人暮らしで週5食を宅配食にすると、自炊との差額は1食420円。年間260食で109,200円の追加です。浮く時間は年130時間。
109,200円 ÷ 130時間 = 1時間あたり840円。買いではありますが、レベル2の62円とは13倍の開きがあります。
| レベル | やめること | 年間の費用 | 浮く時間 | 1時間あたり |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 日用品の買い物 | −18,000円 | 9.4時間 | マイナス |
| 2 | +食料品の買い物 | +4,880円 | 78.4時間 | 62円 |
| 3 | +料理 | +114,080円 | 208.4時間 | 547円 |
3段階すべてやっても1時間あたり547円で、年208時間が浮きます。それでも時給1,690円の3分の1です。
レベル2で止めるのが正解
数字を見て言えることは、はっきりしています。レベル2までは全員やるべきで、レベル3は世帯によります。
レベル1と2は、費用がほぼ相殺されて実質タダです。やらない理由が見当たりません。
レベル3は、一人暮らしなら840円で買い、4人家族なら3,760円で見送りになります。自炊は人数で割り算が効くので、家族が多いほど宅配食は不利になるからです。
順番としては、レベル1から始めるのが確実です。定期便は失敗しても損失がなく、操作にも慣れます。そのうえでネットスーパーに進めば、注文の操作でつまずくこともありません。
1か月で切り替える手順
全部を一度に変えると、どれが合わなかったのか分からなくなります。週ごとに1つずつ進めるのが確実です。
- 1週目:定期便に3つ登録する。毎回同じものを買っている日用品を3つ選び、配送日をそろえます。ここで15%の条件を満たします
- 2週目:ネットスーパーで1回だけ注文する。初回は商品を探すのに時間がかかります。この回は時間が増えるものと思ってください
- 3週目:定番品を登録する。買い物履歴からお気に入りに入れておくと、次回から注文が10分を切ります。ここが効率の分かれ目です
- 4週目:店に行く回数を数える。週2回だったのが何回に減ったか。減った分が、そのまま浮いた時間です
2週目でつまずく人が多いはずです。初回の注文が面倒で、そのまま店に戻ってしまう。ここを越えるかどうかで結果が決まるので、1回目は「時間が増えて当たり前」と割り切ってください。
3週目まで進めば、あとは自動的に楽になります。日用品は届き続け、食料品は履歴から選ぶだけ。買い物という行為が、月に数十分の作業に変わります。
受け取りで台無しにしない
この計算には、ひとつ前提があります。受け取りに手間がかかっていないことです。
配送時間に合わせて家にいる、不在で再配達を頼む、翌日また待つ。ここが積み重なると、店に行くより時間を食います。買い物を外に出したのに、受け取りという新しい家事が生まれた状態です。
対策は分けて考えます。日用品の定期便は宅配ボックスか置き配で完全に手離れします。設定は最初の1回だけで、以降は届いたことにすら気づかない状態が理想です。
問題は食料品で、こちらは生鮮があるため在宅が要ります。ここはすでに家にいる時間帯に指定するのが唯一の解です。在宅勤務の日、休日の午前、帰宅直後の時間帯。新しく空ける必要のない枠に入れられるかどうかで、このサービスの価値が決まります。
買い物に行かなくなると起きること
時間とお金の計算では出てこない変化もあります。良いものと悪いものが両方あるので、正直に書いておきます。
- ついで買いが減る。店内を歩かないので、目に入って買う菓子や総菜が減ります。支出は下がる方向です
- 特売と見切り品を拾えない。閉店前の半額シールはネットにありません。ただしそれを追う時間は時給200円の作業です
- 旬のものに気づかなくなる。店頭で見て献立を決めていた人は、レパートリーが固定されがちです
- 外に出る用事が減る。在宅勤務と重なると、1日歩かない日が出てきます。これは健康面で無視できません
最後の項目は本気で気をつけたほうがいい部分です。買い物は移動と運動を兼ねていました。それを外すなら、代わりに歩く時間を意識的に作る必要があります。
このサイトは時間を買う方法を扱っていますが、浮いた時間の使い道を決めてから買うというのが最初からの前提です。買い物をやめて浮いた78時間を、そのまま画面を見て過ごすなら、意味は半分になります。
食料品の宅配を小さく試したい方へ
いきなり買い物をすべて置き換えるのではなく、週1回分から宅配へ移すと自分の生活に合うか判断しやすくなります。Oisixのおためしセットなら、受け取りや献立、調理までの流れを定期利用の前に確認できます。
買い物に行かない生活を完成させるには、注文だけでなく受け取りの拘束も消す必要があります。置き配・宅配ボックス・配送アプリの使い分けは、宅配の受け取りに使う年48時間を取り戻す方法で詳しく解説しています。
まとめ
- 買い物は日用品・食料品・食事そのものの3つに分けて考える
- 日用品の定期便は年18,000円のプラス。もらいながら時間が浮く
- 食料品まで移しても年4,880円、1時間あたり62円。定期便の割引が配送料をほぼ打ち消す
- 浮く時間は年78時間=丸3日分
- 料理までやめると年114,080円。一人暮らしなら買い、家族なら見送り
- レベル1から順に。定期便は失敗しても損がない
自分の時給がまだ分からない方は、自分の時間を時給換算するといくら?から読んでください。
※ 費用は2026年8月29日時点で確認した各サービスの料金にもとづく試算です。日用品に月10,000円、食料品の買い物が週2回、という家庭を想定したモデルケースであり、実際の金額はご家庭の支出額と利用頻度で変わります。


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